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2019/12/14

【アメリカ・コロラドから:コーチの大会参加報告】Sawmill Trail Runs 17-Mile & 50K



【アメリカ・コロラドから:コーチの大会参加報告】
□2019年12月14日(土)
□大会名:“Sawmill Trail Runs 17-Mile & 50K ”
□場所:[Golden, CO U.S.A]
□天候: 曇り雪
□参加種目: 27Km
□スタート:7:00
□記録: 27Km:5時間00分

Sawmill Trail Runs 準備編に続き、いよいよ本番当日です。
※写真多め、動画ありです。

4時半起床。
朝目覚めて、まずは窓の外を確認。雪は降っていない!やった!これなら開催でしょう。
水を飲み、バナナをほおばる。コーヒーを飲む。
朝は、一気に食べられないので、準備をしながらゆっくり食べる。
ある程度準備が整ったら、椅子に座ってご飯と韓国のり。アップルジュース。

予定通りホテルを出発し、会場入り6時20分。
ちらちらと雪が降っています。


トイレ、受付を済ませ、スタートの準備。6時40分ごろ太陽がのぼってきました。
スタートまでの防寒着や手荷物は、スタート近くのコース両脇にそのまま置くように指示され、スタートは7時。
 
スタート時間の5分前になって大会注意事項などの連絡が始まりました。身なりを整えながらフムフムと聞き、終わったかな〜、と思ったらみんな一斉にスタートの方に向かって走り出しました。
 

「並ぶんだろうな〜」と思いながらリュックを背負い、スタート地点に向かうと、並ぶ事なくみんなコースに走っていきます。
携帯などで写真を撮っているうちにみんな次々と走り出していきます。
「あれ!もうスタート?」
整列も、スタートの合図もなく、気がついたら一番最後のスタートになっていました笑。

さぁそれでは、17マイル=27Kmのトレイルラン出発です!
はじめてのトレイルランレース、
山道をいきますから、走行中のタイムはあてにならないでしょう。

とにかく道に迷わないようにということと、なにかあった時のために、前後にランナーがいる状態をキープしながら走ろう、無理せず写真などとりながら進もう。
そして、10Km行ったら、また10Km行って、そしたらあと7Kmだけだと思うと、距離的にはそんなに難しいことではないかなと思いながら走りだしました。

コースは、スタートから雪道、そして氷。
普通のランニングシューズの人たちの足元はツルツルと滑っています。わたしは、シューズ装着用のスパイクのおかげでなんとか走れます。
多くのランナーが、スタートして数百mで、リュックからスパイクを出して装着しだしました。最初からつけておいて良かった〜。

わたしの準備したスパイク『YAKTRAX RUN』、これはよかったです!シューズにつけても重さを感じさせず、雪をがっちりと掴み、滑りにくい!氷のところもしっかりと踏みつけることで、ひっかかりができて滑りにくい!雪山でこれだけ怖さが軽減され、心身ともに雪道のストレスが少しでも解消されるのであれば、最高ですよね。とってもオススメです。

さて、レースに話をもどしましょう。
みんな一斉にトレイルに入るわけですから、最初は渋滞です。山にカラダを慣らしていくためにも、前の人につづいて歩いたり走ったり。
それでも息があがります。3kmあたりから、すこし余裕がでてきます。走ったり歩いたりの距離がながくなります。
それでも、雪や氷で危ない路面はみんな慎重になるので、渋滞になりますね。
氷でつるつるの路面の横が崖ですから!

雪、氷、雪、氷、の路面、8Km過ぎからは雪が深くなっているところもでてきて、コースを覆っていて路面が見えません。先に行く人たちの足跡をおって雪道を行きますが、足が取られて上手く進みません。少し頭もボーッとしてきたので、写真を撮ったりと休憩しながら進みます。
大げさですが、小さな頃にテレビでみた映画「八甲田山」を思い出し、雪山をなめたらいけないと気をひきしめて、長く続く上り坂をひたすら上を目指していきます。




コース上には、道しるべの看板とピンクのリボンが木に巻き付けてあるのを目印に進みますが、分かれ道などは、少しわかりにくいところもあり、もう少しで10kmというあたりでランナー5人ほどが立ち止まってキョロキョロしています。
ちょうどそこに差しかかった私は「地図もっているよ!」とだして、みんなでワイワイ地図を囲み確認。「ありがとう」「助かった」「準備いいね」と、また走り出します。
ある程度道が整備されているトレイルだからか、みんながみんな地図を持ってるわけじゃないんだな、と。地図持っててよかった。

準備編で紹介しました、ガーミンとストラバで作成した地図ですが、ガーミンアプリはガーミンの電池がなくなり記録が取れなくなると困るな、と思い、結局作動させず、ストラバの地図も携帯で確認できるようにしていましたが、電波状態が不安定だったのと携帯の電池が減るのが怖いのもあって、結局これも使いませんでした。
やはりプリントアウトした地図を携帯するのがベストですね。
本格的な地図を読みながらのトレイルランになると、高性能な登山用GPSがやはり必要になるのでしょう。状況に合わせて準備していく必要があるでしょうね。

さてここで、コース上の標高をちょっとみてみましょう。
スタート1880m
8Km 2300m
9Km 2400m
10Km 2300m
11km 2200m
13Km 2300m
と上ったり下ったりの繰り返し。
14Kmからエイドのある17.8kmまでの小刻みなアップダウンもキツい。
15Kmぐらいから高地に慣れてきて意識がはっきりしてきます。が、キツい笑。

エナジー補給は、
13Km:Justin's Cinnamon Almond Butterを1kmかけてゆっくり補給
15km:塩タブレット2粒。

この『Justin's Cinnamon Almond Butter』、Colorado ローカル製品で、こちらのスーパーで普通に販売されていて、トレイルラン用というわけではありません。たまたま大会の参加賞でもらったもの。
味は、甘さがあまりなく、つぶつぶが多くあるピーナッツバターと思ってください(アーモンドですけど笑)
口にいれると、ねっとりとして上あごにひっつく感じだったので、走ったり歩いたりしながら、ゆっくり食べました。
ゆっくり長い距離を走っていると、多少食感があるものが欲しくなりますし、アーモンドの油で、持久力の持続も期待されると思い試してみました。


さぁ、17km過ぎ、エイドが見えてきました。
エイドのスタッフが、私や他ランナーをみつけると、大きい声援で盛り上げてくれます!エイドには様々なスナック、m&mやプルッツェル、フルーツ、その場で焼いてくれるパンケーキ、ホットチョコレート、コーラなど炭酸飲料もありました。
私は、ぶどう2粒、ポテチを2~3枚いただき、もっと長居したかったのですが、汗が冷えて寒くなってしまいそうだったので、後ろ髪引かれる思いで、エイドを出発。
「これからのコースは下り基調だよ。」なんて言うのを聞いてその気で走りだしましたが、これまた小刻みな上り下りが続き、日影の路面は凍てついている上に崖!とにかく滑らないように、崖から落ちないようにというのを心がけます。
  
エイドのところからゴールまでは距離を長く感じるだろうかと思っていましたが、路面を気にして走っているからか、気がついたら20kmも過ぎ、日向や日影、雪、氷、泥、砂利道など刻々と変わる路面、激坂など、気がついたらラスト5Kmも過ぎていました。

このあたりから、50Kmの部の人がコースをのぼってきます。(コースを2ループ、逆走する形になるので、途中コースがかぶります)
すれ違うたびに止まって道をゆずり、励まします!
元気に2ループ目を行くランナーをみていると、心身ともに元気がでてきました!

ラスト5kmになったらメダリストのエナジージェルを摂ろうと思っていましたが、元気になって必要がなくなっちゃいました。Almond Butterのおかげかな?
このメダリストのエナジージェル「コーヒー&はちみつ」、次の日、帰宅してから27Km走りにいった時に補給で食べましたが、コーヒーゼリーみたいで美味しかったです!

ラスト3kmからは、雪が解けてドロドロになった道、残っている雪、ゴツゴツした石、砂利のトレイルをぴょんぴょん飛ぶように避けながらペースを上げていきます。
わーい!もうすぐゴールだと思うと嬉しくて、でも、下り坂は、カラダにダメージ大きいですね。ダイレクトに自分の体重を感じながら、ゴールを目指します。

ゴールは、とくに目印も、アーチもなにもないのですが、スタッフが出迎えてくれます。
盛り上げてくれるスタッフの声援の中、ゴール!
途中ケガなどなく、無事に帰って来れて本当によかった。

ゴール直後は、もう1ループ行く?と言われたら「無理っ」っと思いましたけど、しっかり練習準備をすれば、27kmより長い距離のトレイルランも行けそうだという手応えを感じました。

また機会をみつけて、トレイルランニングに挑戦したいと思います!

正式ゴールタイム 5時間00分
手元の時計 4時間18分
(写真休憩やエイドに40分つかいました)

大会参加者 17mile 50Km合わせて185名 DNF10名
17mile
男子1位 2時間37分
女子1位 3時間10分
50Km
男子1位 5時間23分
女子1位 7時間31分

こちらで大会にでるたびに思うのは、みなさん心もカラダも強いな!タフだなと感じます。
冬でもこうして外遊びを楽しもうという姿勢がすばらしいです。
スタッフ、ボランティアも凍えるような寒さのなか、盛り上げてくれてますし。

良い大会を開催し、運営しているスタッフ、ボランティアのみなさん、寒い中本当にありがとうございました!



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