2019/08/24

トレーニング:[ハンガーノックについて]

~マイルハイ:標高1600mのColoradoから~

【ハンガーノック:極度の低血糖】

ハンガーノックという言葉をしっていますか?
ハンガーノックとは、長時間に渡るスポーツ活動中に極度の低血糖状態に陥る状態をさします。
日常生活ではおこりにくいとされていますが、健康な人でも起こります。つい先日、私は日常生活中にこのハンガーノックに陥りました。

その日はいつも通り、起床、お弁当づくり、朝食づくり、朝の支度などなどで追われながら、ささっと朝食。娘をサマーキャンプへ。
日中も家事やラン関係の仕事をすすめながら過ごし、この日はランができませんでした。

午後4時、お迎えの時間。娘をピックアップし、少し休憩しようと、図書館休憩室にある自動販売機で"ドクターペッパー"を娘と二人で半分ずつ。この時、ドクターペッパーの成分表示をみながら飲みました。

[ドクターペッパー]
ペットボトル20オンス:約590ミリリットル
カロリー:260キロカロリー
砂糖:69グラム
その他

カロリーと砂糖量について娘と、
「カロリーが260キロカロリー、砂糖が69グラムで、いつも日本で紅茶を飲むときに入れるスティックシュガーが3gだから、それが23本入っていて、二人で半分だから、ひとり11本半のスティックシュガーを摂っているのと一緒だね!」
などと、驚きながら。

その後、芝生の広場でフリスビーをしたいという娘につきあい、フリスビーで芝生を満喫していたのですが、途中からものすごい空腹感に襲われ、お腹がなります。
帰っておやつにしようと提案するも、もっとフリスビーしたいという娘につきあっていくうちに、限界に。

急に手足のしびれ、カラダに力が入らない、冷や汗が。。。すぐにハンガーノックだと気付きました。何かお腹に入れたいと!と思ったのですが、こちらでは、日本のように自動販売機がそこかしこにある訳ではありません。商品や現金が入った自動販売機が路上にあったら、すぐに販売機ごと盗難にあうからです。こちらの自動販売機は、たいてい建物内にあります。

近くのスーパーに急ぎましたが、徒歩10分程度かかる距離、スーパーに到着しても商品を購入するにも多少時間がかかることを考慮しても、急がなくては。
でも、カラダはしびれていつものように急げませんし、一緒にいた娘がキックスクーターに乗っていたので、借りましたが、力が入らず進めず。とにかくなんとか急ぎ足で。

スーパーについても、すぐに商品が決められず、買い物中に他に人に話しかけられたのですが、いつも以上に何をいっているか分からず反応できず(普段もわからないことが多い英語ですが笑)判断力の低下。
なんとか、お腹を満たせるものをとマフィンと紅茶を購入し、急いで食べました。
お腹が満たされるまで少し時間がかかりましたが、なんとか動けるまでに。

その後、帰宅したのですが、本調子にはなれず、夕食後は早めに就寝しました。

なぜ、普段の生活でこのようなことがおこったのか考えてみると、
高地でエネルギーを普段より消費するのに、朝食と昼食からキチンと栄養がとれていなかった。そこに糖分の高い飲み物がカラダに入り、急に血糖値があがり高血糖に。その後、血糖値を下げようとインスリン分泌量が急激にあがり、一気に低血糖になり、血糖コントロールが上手くいかなくなったことが原因だと思います。

水分補給は常に注意を払ってこまめに給水してたのですが、同時にエネルギーになる栄養もこまめにとっていかないといけないなと痛感。

普段でもそうなのですから、マラソンやトレイルランなど長時間動く際には、普段の生活から適切な食事・栄養を摂取し、適切な栄養補給が大事になります。いまの時期、夏場のLSDに取り組んだり、トレイルランなどに挑戦する方もいらっしゃると思いますが、山道を走るトレイルランは、カラダも頭も使います。いつも以上に体力とエネルギーを消耗することを考慮して、正しい水分補給・栄養補給で、楽しいランを実施してください。

2019年夏 アメリカ コロラドにて
美走ならしのRC